エアーフィルターを選定する際、多くの場合はまずカタログを確認することになります。
ただ、実際に開いてみると数値や専門用語が多く、「どこを見ればよいのか分からない」と感じることも少なくありません。
すべてを細かく読み込もうとすると、かえって判断が難しくなることもあります。
本記事では、エアーフィルターのカタログで最低限おさえておきたいポイントを整理します。
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目次 |
エアーフィルターのカタログが読みにくい理由
エアーフィルターのカタログは、数値や専門用語が多く並んでいます。
さらに、それぞれの性能が「特定の条件下での数値」であることが分かりにくい構成になっている場合もあります。
また、どの項目が重要で、どこまで見ればよいのかが明示されていないことも多く、初めて見ると全体像がつかみにくいと感じやすいといえます。
まず確認すべき前提条件
カタログを見る前に、現場条件を整理しておくことが重要です。
・使用するエアー量(流量)
・使用圧力とその範囲
・使用環境(温度・湿度・粉塵など)
これらの条件を外れると、カタログ上の性能はそのまま発揮されない場合があります。
カタログの数値を見る前に、「自分の現場がどの条件にあるのか」を把握しておくことが出発点になります。
ろ過精度(μm表記)の見方
ろ過精度(μm)は、カタログの中でも目につきやすい項目です。
この数値は「どの程度の粒径の不純物を対象としているか」を示しています。
ただし、単体の数値だけで判断するのは適切ではありません。
用途と照らし合わせて、必要な精度かどうかを考えることが重要です。
細かすぎる場合は負荷増大につながり、粗すぎる場合は不純物が通過する可能性があります。
処理流量の確認ポイント
処理流量は、実際の使用条件と照らし合わせて確認する必要があります。
カタログには「定格流量」や「最大流量」が記載されていることが多いですが、これらは条件付きの数値です。
実際の使用流量がこれを超えると、
・圧力低下
・ろ過性能の低下
といった影響が出る可能性があります。
余裕を持った流量選定が必要になる場合もあります。
圧力損失の見方
圧力損失は、見落とされやすい項目の一つです。
フィルターを通過することで、エアーの圧力は必ず低下します。
この低下量が圧力損失です。
初期状態では小さくても、使用とともに増加していきます。
この変化が設備全体の動作に影響することがあります。
圧力損失は、運用に直結する重要な指標といえます。
エレメントに関する記載の読み方
エレメントに関する情報は、カタログの中でも特に重要な部分です。
・交換目安
・材質
・構造
これらは、性能だけでなく管理や運用に直接関わります。
フィルター本体の仕様に目が向きがちですが、実際に機能を担っているのはエレメントです。
エレメントの情報は必ず確認しておきたいポイントです。
ドレントラップに関する記載の確認
ドレントラップについては、カタログ内で簡単に触れられていることもあります。
・排出方式(手動・自動)
・使用条件との適合
といった点は、実際の運用に影響します。
見落とされやすい部分ですが、排出が適切に行われなければフィルター性能は維持されません。
カタログだけで判断しないための視点
カタログの数値は、あくまで一定条件下での性能です。
そのまま現場に当てはまるとは限りません。
また、設置位置やフィルター構成、他設備との役割分担によっても結果は変わります。
カタログは重要な判断材料の一つですが、それだけで結論を出すのではなく、全体構成の中で考える視点が必要です。
まとめ
エアーフィルターのカタログは、すべてを細かく読み込む必要はありません。
・前提条件
・ろ過精度
・処理流量
・圧力損失
・エレメント、ドレントラップ
といった基本ポイントを押さえることが重要です。
数値の意味を理解し、現場条件と照らし合わせて判断することで、無理のない選定と安定した運用につながると考えられます。
カタログの読み方や仕様選定については、現場条件によって判断が異なります。
岡谷酸素では、仕様確認からフィルター構成の検討までサポートしています。
選定に迷われた際は、ご相談ください。