突然の異常表示に現場がストップ
「チラーに異常表示が出て冷却が止まった」―そんなトラブルは、夏場を中心に工場で頻発します。
冷却が効かなくなれば、製品の品質低下や生産停止につながり、設備担当者は大きなプレッシャーにさらされます。
岡谷酸素では、工業用途の高圧ガスや冷媒をはじめ、製造業の基盤を支える多様なエネルギーを安全・迅速に供給しています。その経験を活かし、冷却設備であるチラーのトラブルにも対応可能です。
この記事では、チラーの異常表示から読み解ける代表的なトラブルと、修理業者を選ぶ際の注意点をご紹介します。
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目次 |
チラーにおける異常表示の役割
チラーの異常表示は、装置が自己診断で検知した異常をお知らせするものです。
・原因を絞り込むヒントになる
・修理業者への説明に役立つ
・早期対応につなげられる
ただし、異常表示が出ても現場で判断できない場合も多いため、「記録 → 専門家へ相談」という流れが重要です。
代表的な異常の種類と対処法
チラーで発生する代表的な異常の種類とその対処法を整理しました。実際の異常表示（エラーコード）は、メーカーや機種によって大きく異なりますので、必ず取扱説明書でご確認ください。
高圧異常
原因：冷却不足、凝縮器の汚れ、冷却ファンの異常
対処法：冷却ファンの確認、凝縮器の清掃、周囲温度の確認
低圧異常
原因：冷媒不足、膨張弁の不良、蒸発器の凍結
対処法：冷媒量確認、膨張弁の点検、除霜運転
流量異常
原因：配管詰まり、ポンプ不良、ストレーナー目詰まり
対処法：ストレーナー清掃、ポンプ確認、配管の点検
センサー異常
原因：センサー断線、接続不良、センサー故障
対処法：センサー接続確認、配線チェック、交換検討
※メーカー・機種により、異常表示の方法や内容は異なります。実際の対応時は必ず取扱説明書でご確認ください。
よくある異常と原因例
高圧カット（冷却不足）
原因：冷却水不足、冷媒回路の異常、フィルター詰まり
症状：一定時間運転後に停止、温度上昇
水流不足（配管やフィルター詰まり）
原因：冷却水ポンプの不良、配管にスケール堆積
症状：水流センサーが異常を検知、冷却効率低下
温度異常（冷媒不足・センサー不良）
原因：冷媒ガス漏れ、温度センサーの故障
症状：設定温度まで冷えない、頻繁な異常表示
現場でできる一次対応チェックリスト
異常発生時の即時確認
□ 異常表示の内容を記録（写真・メモ）
□ 発生時刻と運転条件を記録
□ 電源を安全に落とす
□ 冷却水の流れや量を確認
□ フィルターや吸込口の目視点検
再起動前の確認事項
□ 配管に漏れや詰まりがないか
□ 冷却ファンが回転しているか
□ 周囲の室温・換気状況をチェック
□ 異常履歴をクリア（必要に応じて）
応急処置で改善しない場合は、無理に再起動せず専門業者を呼びましょう。
修理業者を選ぶ際の注意点
チラー修理は高度な専門性が必要です。業者選びでは次の点を確認しましょう。
1. 異常診断の実績
扱うメーカーや型式に対応できるか。異常表示から的確に診断できる技術力があるか。
2. 対応スピード
冷却停止は生産に直結するため、迅速対応できる地域密着型業者が安心。24時間対応の有無も重要。
3. 部品調達力と費用の透明性
交換部品を迅速に入手できるか、見積もりが明確か。事前に概算費用を提示してくれるか。
4. 冷媒取扱いの資格
フロン排出抑制法に対応した適切な資格を保有しているか。
岡谷酸素は、長野県内にネットワークを持ち、高圧ガスや冷却設備を支える実績から迅速で信頼できる対応が可能です。
修理・交換を検討する目安
・同じ異常が週に複数回発生する
・清掃や水流調整をしても改善しない
・冷媒漏れの兆候（油じみ、異臭）がある
・使用年数が10年を超えている
・部品交換費用が本体価格の半分を超える場合
よくある質問
Q: 異常表示が出たらすぐに再起動してもいいですか？
A: 原因確認をせずに再起動すると被害が拡大する恐れがあります。必ず異常内容を記録し、簡易点検を行ったうえで対応してください。5～10分程度待ってから再起動することをおすすめします。
Q: 冷却水に水道水をそのまま使っても大丈夫ですか？
A: 水道水のままではスケールやサビの原因になります。純水や処理水の使用が望ましいです。水質管理により、トラブルを大幅に削減できます。
Q: 冷媒ガスは自分で補充できますか？
A: 高圧ガス取扱いの資格が必要です。また、2024年のフロン排出抑制法改正により管理が厳格化されています。岡谷酸素のような専門業者に依頼してください。
Q: どのくらいの頻度で定期点検が必要ですか？
A: 年1回以上の点検が推奨されます。使用環境によっては半年ごとの点検が安心です。食品工場など衛生管理が重要な現場では、月次点検も検討してください。
Q: 異常表示の意味がマニュアルにない場合は？
A: メーカーのサービス窓口か、取扱実績のある専門業者に確認してください。独自判断での対処は避けましょう。
岡谷酸素のサポート体制
岡谷酸素は、高圧ガスや冷媒の取り扱いを含め、冷却設備の安定稼働をトータルで支援します。
・チラーの定期点検・修理対応
・異常表示に基づいた診断と改善提案
・補助金を活用した設備更新サポート
・高圧ガス供給体制を活かした安全・迅速な対応
・24時間緊急対応（契約企業様向け）
・IoT監視システムの導入支援
「異常表示が頻発して困っている」「修理業者の選び方がわからない」「予防保全の計画を立てたい」といったお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
・チラーの異常表示はトラブル診断の重要な手掛かり
・高圧異常、低圧異常、流量異常など、異常の種類ごとに対処法が異なる
・一次対応チェックリストで応急確認を実施
・修理業者選びは「実績・スピード・透明性・資格」がポイント
・予防保全により突発故障を大幅に削減可能
・異常が頻発する場合は早めに専門業者に相談することが安心
安定した生産活動のために、日頃から異常表示の意味を理解し、適切な対応体制を整えておくことが重要です。岡谷酸素は、地域密着型のサービスで、皆様の設備の安定稼働を支援いたします。