【トラブル未然防止】
エアードライヤーが無いと何が起こる?5つの典型トラブル

製品の品質不良が続くとき、原材料や工程条件、作業手順を疑うことは多いと思います。一方で、意外と見落とされがちなのが「圧縮エアーの質」です。
食品工場や塗装工場、精密機器の現場では、エアーは動力であると同時に、製品そのものに直接影響を与える重要な要素です。
そのエアーの品質を左右する中核機器が「エアードライヤー」です。
今回は、エアードライヤーが無い、もしくは正常に機能していない場合に、現場でどのようなトラブルが起こるのかを、設備保全責任者の方の視点で整理します。
「本当にエアーが原因なのか?」「ドライヤー導入・更新の説得材料が欲しい」という方にとって、判断のヒントになれば幸いです。

目次

ドライヤーの不調は品質事故に直結する

ドライヤー未設置・故障で起こるトラブル5選

なぜエアードライヤーが必要不可欠なのか

導入・更新を検討すべきタイミング

まとめ

ドライヤーの不調は品質事故に直結する

圧縮エアーは、コンプレッサーで空気を圧縮する過程で、必ず水分を含みます。
この水分は、ドレンとして排出される分もありますが、エアー配管の中には想像以上の水分が残留します。
エアードライヤーは、この水分を取り除き、安定した乾燥エアーを供給するための装置です。
逆に言えば、ドライヤーが無い、または故障している状態では、

・配管内に水が溜まる
・空圧機器内部が錆びる
・エアーと一緒に水が製品工程に吹き付けられる

といったリスクを常に抱えることになります。
設備保全の立場として重要なのは、「止まっていないから大丈夫」ではなく、
「品質に影響を与えていないか」まで視野に入れることです。

ドライヤー未設置・故障で起こるトラブル5選

ここでは、現場で実際によく見られる典型的なトラブルを5つ紹介します。

01.空圧機器の固着・動作不良

シリンダーやバルブ内部に水分が入り込むと、内部部品が錆びやすくなります。
その結果、

・動きが重くなる
・途中で止まる
・反応が遅れる

といった症状が発生します。
これらは突発停止やチョコ停の原因となり、生産効率を大きく低下させます。

02.エア漏れ・配管トラブルの増加

水分を含んだエアーは、配管や継手の内部腐食を進めます。
目に見えない内部から劣化が進行し、

・エア漏れが頻発
・修理しても別の箇所で再発

といった悪循環に陥るケースも少なくありません。

03.塗装ムラ・仕上がり不良

塗装工程では、エアーの質がそのまま製品品質に直結します。
エアーに水分が混入すると、

・塗装ムラ
・はじき

などが発生し、再塗装や廃棄につながります。
原因が特定しにくく、「条件は変えていないのに不良が出る」といった形で現場を悩ませます。

04.食品・製品への水分混入・汚染

食品工場では特に深刻です。
エアーブローや搬送で使用するエアーに水分が含まれると、

・食品表面が濡れる
・微生物リスクが高まる
・異物混入と判断される

といった事態につながりかねません。
品質事故として顧客対応が必要になるケースもあります。

05.空圧機器の寿命低下・交換頻度増加

水分は潤滑不良や腐食を引き起こし、結果として機器寿命を縮めます。
「定期交換しているから仕方ない」と思っていた部品が、
実はエアー品質が原因で想定より早く劣化していることも多いのです。

なぜエアードライヤーが必要不可欠なのか

エアードライヤーの役割は、単に水を取ることではありません。
設備全体の安定稼働と、品質コストの削減に直結します。
例えば、

・不良品削減による材料・再加工コストの低減
・チョコ停減少による稼働率向上
・部品交換頻度の低下による保全コスト削減

といった効果は、数字として説明しやすいポイントです。
また、「エアーは見えないから後回し」になりがちですが、
一度品質トラブルが顕在化すると、対策コストは一気に跳ね上がります。
未然防止という観点で、ドライヤーは非常に費用対効果の高い設備と言えます。

導入・更新を検討すべきタイミング

では、どのタイミングでエアードライヤーを見直すべきなのでしょうか。
一つは、原因不明の品質不良やトラブルが増えてきたときです。
特に、

・季節変動で不具合が出る
・雨の日や湿度が高い日に調子が悪い

といった場合、エアー中の水分が関係している可能性があります。
もう一つは、コンプレッサー更新や増設のタイミングです。
コンプレッサー能力が上がると、発生する水分量も増えます。
既存のドライヤーでは能力不足になっているケースも多く、
このタイミングで全体を見直すことで、無駄のない設備構成が可能になります。

まとめ | 品質の安定は「清浄エアー」から

エアードライヤーは、目立つ設備ではありません。
しかし、無い、もしくは機能していない状態では、
品質・稼働率・保全コストのすべてに悪影響を及ぼします。
「エアーが原因かもしれない」と感じたときが、見直しの第一歩です。
岡谷酸素では、現場の用途やエアー使用量を踏まえたエアードライヤーの選定・更新サポートを行っています。
単なる機器販売ではなく、品質トラブルを防ぐための視点での提案が可能です。
エアー品質に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
品質の安定は、清浄エアーから始まります。

「省エネ・創エネ記事」についてよくあるご質問

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