【性能を長く保つために】
オイルフリー真空ポンプのフィルター交換と清掃の基本

工場で使用される真空ポンプは、生産設備を支える“縁の下の力持ち”です。
なかでもオイルフリータイプは、クリーンな真空環境を求められる電子部品・食品・樹脂加工などの現場で多く採用されています。
一方で、吸込フィルターの目詰まりや設置環境の汚れによって、気づかないうちに性能が低下しているケースも少なくありません。
真空圧が上がらない、運転音が大きくなった――そんな不調の原因の多くは、「吸気の汚れ」にあります。
今回は、オイルフリー真空ポンプを長く安定して使うための「フィルター交換」と「清掃」の基本ポイントを紹介します。

目次

真空ポンプにおけるフィルターの役割

設置環境が性能に与える影響

フィルター交換の基本手順と注意点

岡谷酸素のメンテナンスサポート

まとめ

真空ポンプにおけるフィルターの役割

真空ポンプは、外気を吸い込みながら内部で減圧を行う装置です。
そのため、吸い込む空気が汚れていると、粉塵や異物が内部に入り込み、性能低下や故障を引き起こす恐れがあります。
これを防ぐのが「吸気フィルター」と「排気フィルター」です。
それぞれの役割を理解し、定期的な点検・交換を行うことで、真空ポンプ本来の性能を維持することができます。

吸気フィルター

外部空気に含まれる粉塵や微粒子を除去し、ポンプ内部を守る役割を持ちます。
目詰まりが進むと吸気抵抗が増加し、真空度の低下や電動機の負荷増大につながります。
放置するとモーターの発熱や異音の原因になるため、3〜6か月ごとの点検、1年以内の交換が目安です。

排気フィルター

ポンプ内部で発生した微粒子が外部に放出されるのを防ぎます。
オイルフリータイプでは油ミストの心配はありませんが、粉体や樹脂加工など微粒子の多い現場では劣化が早まる傾向があります。
1〜2年ごとの交換を目安に、内部の汚れや変色をチェックしましょう。

設置環境が性能に与える影響

真空ポンプは吸気環境に大きく左右されます。
どんなに高性能な機種でも、周囲の空気が汚れていては長く安定して使うことはできません。

粉塵や切粉の多い環境

樹脂加工や研磨、製袋工程などでは微粉が舞いやすく、吸気口やフィルターを詰まらせます。
一見きれいに見える工場でも、フィルターを開けると想像以上に汚れていることもあります。

油煙・ミストの影響

金属加工や食品製造の現場では、油煙や水蒸気を含んだミストが発生することがあります。
これらが吸気フィルターに付着すると、通気性が低下し、冷却性能や真空効率を損ねる原因になります。

湿気・結露

湿度が高い場所では、吸気経路やフィルター内部に結露が発生することがあります。
水分が混入するとエレメントが変形・劣化し、内部部品の腐食にもつながります。
対策としては、以下のポイントが有効です。

・吸気口付近の清掃を週1回程度実施する

・フィルターケース周辺に粉塵や油が溜まらないよう定期的に拭き取りを行う

・必要に応じてプレフィルターの設置や吸気位置の変更を検討する

環境整備は“保全の第一歩”です。日々の小さな清掃が、機器の寿命を大きく延ばします。

フィルター交換の基本手順と注意点

真空ポンプのフィルター交換は、正しい手順で行うことが大切です。
誤った方法で取り付けると、エア漏れや性能低下を招く場合があります。

基本手順

1.安全停止
電源を切り、ポンプ内部の圧力が大気圧に戻ったことを確認します。
作業中はブレーカーをオフにし、「作業中」表示を行いましょう。

2.フィルターケースの開放
ケースのボルトやクランプを外し、内部の汚れを確認します。
粉塵が溜まっている場合は、掃除機や乾いた布で丁寧に除去します。

3.エレメントの取り外し・交換
エレメントに破損・変形・変色があれば交換が必要です。
新しいエレメントを正しい向きで装着し、パッキン部の密着を確認します。

4.再組立て・試運転
ケースを確実に閉め、運転を再開。
圧力計や真空度を確認し、異音・振動・漏れがないかをチェックします。

注意点

・フィルターは純正品またはメーカー推奨品を使用する

・高圧エアでの清掃はエレメント破損の原因になるため避ける

・交換記録を点検表に残し、次回点検の目安とする

定期的な記録管理を行うことで、突発的な不具合を防ぎやすくなります。

岡谷酸素のメンテナンスサポート

真空ポンプの点検や清掃は、自社対応できる範囲に限りがあります。
「交換部品の型番がわからない」「性能が落ちてきたけれど原因が特定できない」
そんな時は、岡谷酸素のメンテナンスサポートをご活用ください。
岡谷酸素では、以下のようなサポートを行っています。

・各メーカー対応の交換用フィルター・エレメントの供給

・現場での点検・清掃・整備代行サービス

・設置環境の改善提案(防塵対策・吸気経路の見直しなど)

・真空ポンプの性能診断や更新提案

また、運転時間や真空度のデータをもとにした最適な保守スケジュール設計にも対応しています。
定期点検から環境改善まで、現場に合わせたトータルサポートを提供します。

まとめ

オイルフリー真空ポンプは、クリーンで安定した生産を支える重要な設備です。
しかし、吸気フィルターの汚れや設置環境の悪化によって、気づかないうちに性能が落ちてしまうこともあります。
3〜6か月ごとの点検と1年以内のフィルター交換、週1回の清掃。
この小さな習慣が、真空ポンプの長寿命化と安定稼働につながります。
岡谷酸素は、真空ポンプをはじめとする各種機器の点検・整備・環境改善を通じて、お客様の生産現場を「安全・安心・効率的」に保つお手伝いをしています。
真空性能の低下やメンテナンスのご相談など、どうぞお気軽にお問い合わせください。

「省エネ・創エネ記事」についてよくあるご質問

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