【冷えないチラーは要注意】
水温上昇の原因と簡単チェック方法

レーザー加工機や成形機など、高温になりやすい設備を安定運転させるために欠かせないのが、産業用チラー(冷却水循環装置)です。
ところが現場では、
「水温が上がって機械が止まった」
「冷えているのかどうか判断できない」
「環境要因なのか、チラーの故障なのか分からない」
といったお悩みが少なくありません。
チラーの不具合を放置すると加工精度低下や設備寿命の短縮にもつながります。今回は、水温が上がる原因と、現場でできるかんたんな確認方法をまとめました。

目次

チラーはどのように冷やしている?

水温が上がる主な原因

現場でできるかんたんチェック方法

点検・修理を依頼する判断基準

まとめ

チラーはどのように冷やしている?

産業用チラーは、ただ水を冷やすだけではなく、冷えた水を安定して循環させ続けることも重要な役割です。主に以下の3つで構成されています。

01.冷媒回路(冷やす仕組み)

冷媒ガスを圧縮・膨張させることで熱交換器を冷やし、そこに水を通すことで冷却します。
この回路に不調があると、設定温度まで冷えない・冷えるまでに時間がかかるといった症状が現れます。

02.熱交換器(熱を移す部分)

冷媒で冷えた熱交換器に水を通し、加工機側の熱を奪います。
フィルターの詰まりや汚れがあると、十分に熱交換できず「冷えているはずなのに水温が下がらない」状態になります。

03.循環ポンプ(水を運ぶ部分)

冷えた水を機械へ送り出すポンプです。
摩耗や汚れによって流量が落ちると、部分的に冷えなくなったり温度ムラにつながります。

水温が上がる主な原因

水温上昇は、下記の4つが特に多い原因です。

01.冷媒漏れ・冷媒不足

冷媒が不足すると冷却能力が大きく低下します。
「ランプは点灯しているのに冷えていない」というときは、冷媒系統の不調が疑われます。

02.フィルター・熱交換器の汚れ

空気フィルターや熱交換器にホコリや油分が付着すると、チラー自身が放熱できず冷えが悪くなります。粉じん・オイルミストの多い環境では特に注意が必要です。

03.循環ポンプの劣化

ポンプ内部の摩耗や固着によって流量が低下すると、十分に水が回らなくなり水温が上昇します。
配管の振動・異音が出ている場合は要注意です。

04.設置環境による影響

外気温が高い、排気がチラーへ戻り込む、周囲が狭いなどの環境要因でも冷却性能が低下します。夏場に多いトラブルです。

現場でできるかんたんチェック方法

「専門知識がないと判断できない」と思われがちですが、いくつかの簡易チェックで原因の切り分けができます。

配管IN/OUTを触って温度差を確認

最も手軽な方法です。
入口(IN)と出口(OUT)に温度差があるかを手で触って確認します。

温度差がある → 冷却・循環がある程度機能している
温度差がない → 冷えていない、または流れていない可能性が高い

温度差がない場合は、冷媒不足またはポンプ不良の可能性が高まります。

チラーの稼働ランプ・エラー表示の確認

本体の警報ランプやエラー履歴を見ることで、不具合箇所が推測できる場合があります。

・コンプレッサーの稼働ランプが点灯しているか
・警報ランプがついていないか
・エラーコードが出ていないか

「一度解除すると動くが、再び止まる」という場合は、部品劣化が進んでいるサインです。

周囲環境・通風経路を見直す

・背面や側面が荷物で塞がれていないか
・排気がチラーに戻っていないか
・近くに熱源(炉・コンプレッサー等)がないか

環境改善だけで性能が戻るケースもあります。

点検・修理を依頼する判断基準

IN/OUTの温度がほぼ同じ

冷却不能または循環不能の可能性が高く、内部の部品不良が疑われます。早めの点検をおすすめします。

冷却が不安定・警報ランプが頻発

「いったん復帰するから大丈夫」と思いがちですが、内部で劣化が進んでいる状態です。
突然の停止を避けるためにも、早めのメンテナンスが安全です。

フロン排出抑制法による法定点検が必要

ここが今回の重要な追加ポイントです。
定格出力7.5kW以上のチラーは、フロン排出抑制法により“年1回以上の定期点検”が義務化されています。
冷媒を扱うため、有資格者または専門業者による点検が必要です。

・いつ点検したか分からない
・記録簿が残っていない
・冷媒回路に不安がある
・更新時期かどうか判断できない

このような場合は、まず点検スケジュールの確認をされることをおすすめします。
法定点検を怠ると、知らないうちに冷媒漏れが進行し、冷え不良・設備停止・環境負荷につながるケースもあります。
設備管理者にとって非常に重要なポイントです。

まとめ

チラーは加工機を守る縁の下の力持ちです。
水温のちょっとした変化でも、放置すると製品精度や設備寿命に影響が出ることがあります。

・冷えが悪い
・警報がよく出る
・原因が分からない
・法定点検の状況が不明

こうした場合は、早めの点検がトラブル防止につながります。
岡谷酸素では、産業用チラーの点検・修理・法定点検(フロン排出抑制法対応)・入替相談を承っています。
冷却に関するお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

「省エネ・創エネ記事」についてよくあるご質問

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