LPガスは、その貯蔵量と供給形態によって、必要な許認可や届出が異なっています。
下の表に、貯蔵量と法的な手続きについてまとめました。
次に具体的例として、2.9tのバルクを設置するケースで、民生用途の場合と工業用途の場合について、必要な申請や届けを下記にまとめました。
2.9tバルク貯槽設置の法規制概要(民生用途)
※2.9tのバルク貯槽を設置して100kg/h程度の消費量の場合(特定供給設備という) …保安設備図ダウンロード>>
1.バルク設置に当たって、以下の手続きが必要となります。
書類区分 | 提出時期 | 備考 |
---|---|---|
消防長の意見書交付申請 | 設置許可申請前に | 県への許可申請書に添付が必要 |
貯蔵施設等設置許可申請書 | 工事着工前に許可 | 特定供給設備(LPガスの供給業者が許可を取得する) |
貯蔵施設等完成検査申請書 | 完成時期に合わせて申請 | 完成検査合格後に使用出来る |
2.バルク貯槽設置に当たって、以下の制約事項があります。
制約事項 | 基準値(概算) | 備考 |
---|---|---|
第一種保安物件までの距離 | 7.0m | 学校、病院、文化財等 |
第二種保安物件までの距離 | 7.0m | 民家 |
火気取扱施設までの距離 | 5m | ボイラー、ストーブ、禁煙室等 |
上記の火気制限距離内の電気設備は防爆 | 5m | 照明、スイッチ、センサー等 |
2.9tバルク貯槽設置の法規制概要(工業用途)
※2.9tのバルク貯槽を設置して100kg/h程度の消費量の場合…保安設備図ダウンロード>>
1.バルク設置にあたって、以下の手続きが必要となります。
書類区分 | 提出時期 | 備考 |
---|---|---|
消防署への届出 | 貯蔵に先立ち、あらかじめ | 圧縮アセチレンガス等の貯蔵又は取扱いの開始届書 |
2.バルク貯槽設置にあたって、以下の制約事項があります。
制約事項 | 基準値(概算) | 備考 |
---|---|---|
火気取扱施設までの距離 | 5m | ボイラー、ストーブ、喫煙室等 |
上記の火気制限距離内の電気設備は防爆 | 5m | 照明、スイッチ、センサー等 |
以上のように、同じ大きさのバルクを設置する場合でも、用途によって適用される法が違うため、許認可や法規制も異なります。当社では、現在までに長野県内に業務用、工業用を中心に2,000基のバルクを設置。多くの実績を持っています。