LPガスの設置条件についてですが、設置方法が容器、バルク容器、バルク貯槽どれによるかによってそれぞれ異なり、また貯蔵能力によっても異なります。
設置方法と貯蔵能力が決定されるとより明確にわかります。
また、細かな点では各県により若干見解が異なる部分もありますので、長野県内に設置するものとして回答いたします。
ここでは、50kg容器×2(貯蔵能力100kg)の場合についてご説明致します。
設置場所
風通しの良い屋外で、車輌等による損傷をうけない場所。
損傷をうける可能性がる場合は、柵やポール等損傷を受けないための措置を講じて下さい。
火気までの距離
容器設置場所から火気までの距離が2mを超えている事。
火気とは実際の火や電気の火花等をいい、給湯器など火を扱う設備を火気として扱います。
例えば、給湯器付きフロガマと容器設置場所との距離は2m超えていなくてはなりません。
充填容器の腐食防止措置
排水の良い水平な場所又は水平な台に設置する事。
容器を安定させるコンクリート板が水平な台という事になります。
充填容器の温度上昇防止措置
容器を40℃以下に保つ事。
建物の南側に置かない事が望ましいです。、
また、容器置場を作りそこに屋根を設けるという方法もあります。
この場合の屋根は軽量で不燃性のものでなければなりません。
充填容器の転落・転倒防止措置
水平な場所又は水平な台の上に置き、チェーン等で容器を家屋又はその他の構造物に固定する事。
バルブ等の損傷防止措置
容器上部からの落下物が予想される場合は、バルブ損傷防止措置を講じる事。
主に落雪による損傷をさけるためですが、容器を軒下に置く、または収納庫を設置しその中に入れる等の措置をとり、落雪、積雪への埋没がないようにする必要があります。
ただし4方向を囲ってしまうような収納庫の場合、壁は不燃性、屋根は軽量、不燃性の
材質となります。また、万が一の漏洩に備え、通気の確保が必要です。
その他、ガス漏れ警報器について
一般のご家庭の場合、通常は警報器設置の義務はありませんが、LPガス業界全体としては、安全確保のためすべてのお客様に警報器をつけていただくようお願いしております。