ご存知のようにバンドソーはすなわちノコ刃で、エンドレス(ループ状)、弓ノコ等で、メタルソーは円盤状の刃といった種類があります。
バンドソー
金属を切断するためにもっともポピュラーに使われ、ほとんどのお客様がバンドソーマシンを使用されていると思います。メタルソーとの違いは帯状の金属に刃先が付いており、胴の部分は弾力がありしなります。刃先の部分だけハイス材等の硬い材質でできており、金属を切断します。メタルソーとの刃先の大きな違いは、アサリがあります。アサリ、ピッチ等については図を参考にして下さい。
メタルソー
形は円盤上で、刃物自体がすべて硬い材質のハイス等でできています。そのため、使用方法等を誤ると、割れてしまうこともあります。刃物としては基本的に同じになりますが、個々の特性がありますので注意がご必要ください。
では、バンドソーの刃を主体にして、選定方法及び使用方法をご説明しましょう。
1.切断する材質を確認する。
軟鋼、ステンレス、アルミ、チタン、銅、等材質に合った、刃先材質を選ぶ。
それらにより、刃先材質・ノコ速・ピッチが決まります。
2.材料の大きさ・形状を確認する。
同じ材質でも形状・大きさ(アングル・パイプ等、肉厚等)、また、束ね切り等によってその形状も変化します。
刃先ピッチ、束ね方法等が決まります。ピッチは1インチに幾つの山があるかで、実際に切断する長さ(切削長)により選定します。(メタルソーでは刃先間の間隔がピッチになります。ご注意下さい)
基本的には、切れ曲がり・目詰まりがおきない範囲で、目が細かいほうが刃物の寿命がのびます。(アルミ、銅等は別です)
上記内容により、一番切断に重要な切削率が決まります。
あまり聞きなれないかもしれませんが、切削率(cm²)=切削断面積(cm²)/切削時間(分)が重要になります。
早く切りたいとか、刃物の寿命を延ばすには、ゆっくり切れば良いと考えがちですが、適正な切削率で切るのが、コスト的にもっとも有利になります。ただし、使用される機械の種類・状態等により率が変わります。それを選び出すのが、ノウハウと言えるでしょう。基準となる表を参考にしてください。
材料の種類・形状はさまざまですがそれに見合った切断方法を選んでください。
また、このほかに、機械の種類や切削油によっても、切断条件は大きく変わります。