CO2溶接では、溶接中にアークと溶融金属とを覆い、空気が溶接雰囲気内に侵入することを防ぐために炭酸ガスをシールドガスとして用います。ガス流量は少なすぎると風の影響を受けやすく、多すぎるとガスに乱流が発生してブローホールの原因になります。一般的に風の影響ない室内の場合は、ノズルと母材との距離が20mmの場合は20L/minです。少しでも風の影響可能性がある場合は25L/minくらいがよいでしょう。また薄板溶接時でノズル・母材の距離が短い場合は15L/minが良いと思います。
トーチの部品でオリフィスはガスの整流を行うともにトーチ本体のガス出口にスパッタが付着するのを防いでいます。また、ガスの乱流はノズル内に付着したスパッタでも起こります。ガスの整流が得られるようにノズル内部の清掃と、正しい部品を使うことが大切です。