ガス溶断・溶接のカンところの後編

今回は、「ガス溶断・溶接のカンところの後編」として、吹管及び火口の取り扱い方法と注意点を紹介したいと思います。
ガスが実際に炎として出てくる箇所であり、安全上非常に重要な部分となりますので、正しい手順を覚えていただければと思います。

吹管及び火口の取扱いは基本が大事です。

吹管は酸素とアセチレンの混合器です。
切断したい板厚に応じた吹管を使用してください。
一般的に使用されるのは中型切断器やA号切断器です。
200㎜という厚い鉄を切断できる吹管もあります。
吹管にはその機器特有の火口があり、切断したい板厚に応じて火口を選定する必要があります。
一例をあげると、中型切断器では、火口が3種類あり、それぞれ3~10㎜は#1を、10~20㎜は#2を、20~30㎜は#3を、という具合に分かれています。

火口の取付け方法及び吹管の取扱い方法は以下の説明を参考にして下さい。

①火口と吹管取付けの当たり面に傷、異物、油が付いていないか確認します。
②バックナットを本体六角部 にあたるまで戻してから、火口を吹管の奥にあたるまでねじ込みます。
③火口本体六角部をスパナで締め付けます。
④バックナットを吹管にあたるまで手で回し、その後、バックナット初回取り付け時は1/2回転、二回目以降(取り付けてある火口の掃除等を行った後に、再度取り付ける時)は1/4回転スパナで締め付けます。なお、バックナットを締め込みすぎると、逆火の原因になりますので、注意が必要です。
⑤使用を続けていると、火口の先端がスパッタで詰まってしまう場合があります。そのような場合は、掃除針でスパッタを除去してください。

実際に吹管先端の火口に着火する際は、下述のバルブ操作手順で行って下さい。
①可燃性ガスバルブを『開』にします。必ず、専用着火器具で点火をして下さい。ライターや火の付いたタバコで着火してはいけません。
②予熱酸素バルブを『開』にします。可燃性ガス、酸素の順序でバルブ操作をして、青白い炎に調整します。その際、中心の白い炎(中心炎)が1㎜ほど火口の先に出るようにして下さい。これを中性炎と言います。
③切断箇所をあぶり、赤熱させます。赤熱したところで、切断酸素バルブを『開』にします。その際、炎が再び赤くなり(炭化炎)ますので、予熱酸素バルブで調整して中性炎に直して下さい。
④切断を開始して下さい。
⑤作業終了時は、点火の時と逆の手順でバルブを操作して、火を消して下さい。
⑥最後に、ホース内のガスを抜いていただければ終了です。

チョッと一言アドバイス

近年、『コンプライアンス』という言葉を皆様も多く聞かれていると思います。
分かり易く日本語でいうと『法令順守』という事ですが、高圧ガス業界にも公共の安全を守るために、様々な法令があります。
実際に使用する方には、実は守るべきルールが沢山あるのです。
最近岡谷酸素でも特に気をつけている事例を2点紹介させていただきます。

①容器を自動車等を使用して移動する際の注意点
規定の容量以上の高圧ガスボンベを車に乗せて運ぶ際には、『高圧ガス』の警戒標識、防災工具、消火器(可燃性ガス、支燃性ガスの場合)、イエローカードを携帯する事が法律で義務付けられています。実際に『高圧ガス』の表示がないトラックに、酸素・アセチレンを積んで運転中、警察に止められ事情聴取になった事もあります。

②アセチレンガス等の保管についての注意点
アセチレン容器やプロパンガス容器等を保管する際に、規定量以上の数量を貯蔵して使用する場合は、あらかじめ地域の消防に届け出なければなりません。これは、火災予防や実際の消火活動の際に、支障をきたす恐れがあるためです。なお、代表的なガスでの届出の貯蔵数量は以下の通りとなります。
・アセチレンガス:40㎏以上
・液化石油ガス:300㎏以上

これ以外にも様々な法律等があり、また、岡谷酸素からも保安のためにお願いしていることもありますが、全てはお客様の安全を守るために実施しております。
何卒ご協力をいただき、安全な作業でお仕事を行っていただきます様お願いいたします。ご不明点、説明が不足している事項等ありましたら、岡谷酸素までご連絡をいただければと思います。

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