岡谷酸素はLPガスの他にも様々な種類のガスを取り扱っています。
今回はその中の一つでもある「アルゴンガス」についてご紹介します!
今回の記事内容 |
日本酒×アルゴンガス
▲株式会社小野酒造
辰野町小野にある小野酒造店様は、明治維新前夜の元治元年(1864年)より150年以上続く老舗の酒蔵です。代表銘柄は「夜明け前」。霧訪山の名水と最高の酒米から生み出される小野の魅力が詰まったお酒は、世界最大・最高権威の品評会IWCを始め多くの賞を受賞されています。
小野酒造店様では清酒の酸化防止にアルゴンガスを使用されています。清酒を酸素(空気)に触れさせないことで良い状態を保つことができるとし、業界では事例が無いなか、いち早く2022年の酒税法改正に合わせて設備を一新し、2023年は全ての商品にアルゴンガスを導入いただきました。
アルゴンガスでお酒の酸化防止!
▲食品添加物アルゴンガス
清酒は絞りたてが一番良い状態ですが、保管・輸送等の過程でどうしても品質が変わってきます。主な要因は紫外線、温度変化、酸化などが影響していると言われています。このうちガスで対策ができる酸化防止の共同検証を行いました。
品質の評価はヒネ香と言う香り成分を増やさないことを指標とし、公的機関での成分測定や、蔵人による官能検査により評価・検証しました。
酸化防止には食品添加物指定のアルゴンガスを使います。清酒をなるべく酸素(空気)に触れさせないようにすることが重要で、特に清酒を貯蔵する大型タンク内の酸素をいかに減らすかが酸化防止の課題でした。
過去に窒素ガスでの試みもありましたが、使いづらくアルゴンガスの登場によりデメリットが解消され、酸化防止の質が向上しました。
▲低温に保つことができる貯蔵タンク
小野酒造店様としてアルゴンガスを本格的に導入いただいた初年度ですが、その効果を大いに感じているとのうれしいコメントをいただきました。
今後について
まだまだアルゴンガスの活用事例は少なく、より効果的な使い方を模索する余地があります。今後、アルゴンガスが広く使われ、様々なところで検証が進むことが望まれます。
海外でも清酒人気は年々高まっており、海外でもみんながおいしい清酒を飲めるようにしたいという小野酒造店様の想いに沿うよう、岡谷酸素としてもアルゴンガスの普及に引き続き尽力してまいります。
アルゴンガスに興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。