
SUS(ステンレス)は、表面に不動態膜という、極薄い強固な膜があり、この膜がSUS表面を覆って腐食から守っています。
この不動態膜は、製造の工程で不動態化処理という特殊な処理が行われ、この不動態化処理が行われて初めて、優れた耐食性を持つようになります。
SUS(ステンレス)を溶接すると、溶接作業によってSUS表面にはスパッタやスラグが付着したり、溶接による温度と雰囲気によって、焼け(スケールともいう)が生じます。
溶接によって、不動態膜も破壊され、また溶接焼けによって溶接付近の成分も変化しています。
これを防ぐには、450℃~850℃の温度域を速やかに通過するようにし、溶接焼け(スケール)をとってやる必要があります。
焼けはそのまま放っておくと、見た目も悪く、SUSの腐食の原因となります。
この焼けを取り去る工程を焼け取りといいますが、ステンレスワイヤーブラシやスチールワイヤーブラシによって、表面を研削することにより、見た目は綺麗になります。
しかし、このような機械的研削法では、表面に不動態処理が出来ないばかりか、不動態被膜が広く破壊されて、腐食の原因となります。
不動態化処理するには硝フッ酸に浸漬するか、酸性または中性の電解液で、電気的に焼け取りをすることが必要になります。
最近では、安全で強固な不動態膜処理ができる装置も開発されていますので、危険な毒劇物を使用する酸洗法よりも中性電解法または、弱酸性電解法をお薦めします。
具体的には、ケミカル山本の中性電解法などが電解液の処理なども考慮されていて使いやすいでしょう。
また最近では粗悪な電解液などが廉価で出回っており、これらのものの中には、毒劇物を含むものもあるので、信頼できるメーカーのものがよいようです。
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