
右下の図はエネファームの仕組みです。原料のうち、酸素は空気を使いますが、水素は空気中にはありません。なので、都市ガスやLPガスといった燃料を燃料処理装置(改質器)に通して水素を取り出しています。酸素と水素が揃った所で、両方をPEFCスタック(固形高分子形燃料電池)に入れると、そこで電気と熱が取り出せます。発電する電気は直流ですのでインバーターを通し交流に変換して使用します。燃料処理装置とスタックから発する熱を使ってお湯をつくり、タンクに貯めます。お湯はお風呂などの給湯の他、暖房用の熱源としても使用されます。この仕組みにより、エネルギー利用率は70~80%に達します。発電所からの電気が35~40%なのと比べるとその差は歴然ですね。CO2については油炊きボイラーと比べると年間のCO2削減量は約1.2t。約2,200㎡の森林が一年間に吸収するCO2量に相当します。
エネファームに使われている燃料電池はPEFC「固形高分子形燃料電池」です。PEFCは運転温度が低く(80~90度)、運転停止後の再始動が早い特徴があります。常に運転している燃料電池発電所と違い、エネファームはお湯を作りながら発電する為、お湯のタンクが満タンになると停止します。一日の内で運転したり停止したりを繰り返しますので、再始動が早いPEFCはエネファームに向いていると言えますね。
万が一、タンクのお湯が足りなくなった時はバックアップの熱源機(ガス給湯器)が足りない分を即時補いますので、お湯切れで困ることはありません。
また、エネファームで作られる電気は最大750W、年間で自宅の電気量の1/3から1/2を賄えます。(お湯の消費量等によって運転時間が変わります)エネファームは節電を目的の一つとして開発された製品の為、作った電気は全て家庭で消費する事になります(エネファーム単独で売電はできません)。
現在家庭用燃料電池の主流はPEFCですが、更に発電効率の良いSOFC(固体酸化物形燃料電池)の開発・実証試験も進んでいます。
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