ガスには様々な種類があり、各ガスには特徴があります。ガスの特徴を知る事は、ガスの安全な取扱の第一歩になります。
当社では、お客様からガスの供給に関するお問い合わせをいただいた場合、まず次のことをお伺いします。
どんなガスを使用予定ですか?
→ガスの性質により、使用に際して、お客さまに知っておいていただきたい事をご説明します。ガスの種類によっては、扱いに注意が必要だったり、ガス自体が超低温であったりする場合があります。
そのガスをどういう用途にご使用になるのですか?
→用途によって適用法令が異なったり(高圧ガス保安法のほか、医療用途であれば薬機法、食品用途であれば食品衛生法などが関係してきます。)、供給方法が異なる場合があります。
ガスの使用量はどのくらいになりますか?
→ガスの使用量により、どういう供給方法が適切がアドバイスいたします。
ガスを使う設備の稼働時間は1日あたり、月あたりどのくらいになりますか?
→適切な供給設備を選定するとともに、その設備に関わる必要な設置面積、ユーティリティ、法的規制などをご説明します。
<ガス(高圧ガス)の使用用途と適用法令>
ガスは、その使用用途により規制を受ける法律が違います。 大きく以下の4つの用途に分類されます。
使用用途
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規制を受ける法律
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工業用途
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炉等の燃料 溶接・溶断 金属熱処理 雰囲気ガス 水処理 自動車用燃料 化学分析 鉄鋼用 半導体製造工程 |
高圧ガス保安法 労働安全衛生法 |
民生用途(LP)
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飲食物の調理 冷暖房(空調) ボイラー クリーニング 銭湯・・・・ |
液石法 (液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律) |
医療用途
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吸入用酸素 麻酔用笑気ガス 合成空気 滅菌ガス・・・ |
高圧ガス保安法 薬機法 労働安全衛生法 |
食品用途
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食品添加物炭酸ガス (ビール・炭酸飲料) 食品添加物窒素 (食品の窒素封入) 食品添加物酸素・・・ |
高圧ガス保安法 食品衛生法 |
その他に、高圧ガスを車輌に積載して移動する場合には、道路運送車輌法。
可燃性のガスをある一定以上取り扱う場合は、消防法。
また、建築基準法に定める用途地域により貯蔵出来る高圧ガスの量に上限があります。